考察

男性の助産師について

まず、助産師は女性の方が好ましいということはひとまず言える。それは言うまでもなく、女性器と直に接する職業であるからである。 賛成派は、男性の産婦人科医もいるのになぜ助産師はダメなのかという議論を持ち出す。統計を取ったわけではないが、おそらく…

スケベであることは非難に値するか?

スケベであること、またはスケベな人は通常好ましくない属性または人と考えられている。社会的地位のある人がスケベであることを積極的に示すことは地位からの転落につながりかねない。しかし、スケベであることに非難される合理的な理由があるだろうか? ま…

文学部で学ぶ意義

最近創設された大学にはまず文学部がない。このことは文学部がもはや必要ないと考えられているかのように思える。しかし、本当にそうだろうか。 ここでは文学部で文学を学ぶ意義について考えてみたい。 文学は、テキストにより人間の内面を深く探ることに主…

国について

どの国に住むか、またどの国の国民であるかによって大きく人生は左右される。 承認に関連付けて言えば、日本人というIDは職業よりも根源的な承認になるだろう。 海外に行けば、そのことを嫌でも思い知らされるだろう。 しかし、愛国心を持つことを称揚するこ…

承認について(4)

前回の考察で教育というプログラムに積極的に順応することで人は職を持ち、家族を持ち、社会的承認を得られることを確認した。

承認について(3)

前回の考察で承認が何よりもまず社会的なものであることを確認した。

承認とは(2)

前回の考察で承認は能力に対して与えられることを確認した。 そこから無条件の承認は可能かという問いが浮かび上がってきた。

承認とは

「ロスジェネ」のセミナーについて書いたときに言及した「承認」について、もう少し考えてみたい。

女と女の子

何時からか女の子は女になっていた。最近、そのことに気付いた。つまり、自分の相手をしてくれるのは女になっていたのだ。僕は今まで自分が女の子しか見てこなかったことを発見した。「女の子」とはどこかステレオタイプ的な女性像だ。女の子だから何々は許…

目力

街ですれ違う女に色情を覚えることがあるが、女と目が合ったとき、そういった色情をはるかに超える衝撃を受けることがある。 眼差しが身体よりもエロチックだとしたら、それはなぜだろうか?サルトルは眼差しは人を客体化するという。 一般的に言って、男が…

ホームレスとアート

会社が代々木公園から程近いのでホームレスの人をよく見かける。その風体以上に驚かされるのは、とんでもないところに寝ていることだ。先日は、首都高速を支える柱の土台のちょっとしたスペースに寝ていた。その横には横断歩道があり、柱は横断歩道の真中あ…

前回の続き

人間には他者を志向する面がある。その面の充足なしには幸せはないのではないだろうか。その鍵は他者を愛することにあるだろう。 ところで、「愛する」とは能力だろうか?ここで能力について考えてみたい。 人間の能力にはいろいろとある。泳ぐことも能力に…

幸せとは?

今日は、幸せの条件について考えてみたい。 僕は条件の一つには能力の十全たる発揮があると思う。 もし空を飛べるのに飛ばないでいたら、その人は幸福ではないだろう。 しかし、人間の能力は固定的なものではないし、自分でもそれを正確に知ることができない…

女性専用車両

先日、ぼんやりしてて女性車両に乗ってしまいました。 揺られること十分くらいでしょうか。 前の席が空いたので坐ったところ、対面の女の子が無防備な格好で寝ていて萌えそうになったそのとき、隣の人に「ここ女性専用車両ですよ」と注意されてしまいましたO…

日本における宗教的なもの2

孤立が自殺を助長しているという話を聞いた。家族がいるにもかかわらず孤立していると感じる場合もあるようだ。思うに孤立とはコミュニケーションに対して閉ざされている状態であろう。近しい相手に対しても無意識の内に心を閉ざしていることもあるのではな…

日本における宗教的なもの

昔から日本には宗教がないと言われてきた。昔は宗教と言われてもピンとこなかったが、そういうものなしに生きるのは不可能と言わないまでも困難な道だと思うようになった。 今日は日本において多少とも宗教の代わりになると思われるものを考えてみたい(ここ…

小説を書くことのメリットの一つは自分の書いたことに対して距離を保てることだ。登場人物に自分の思いを語らせることもできる。しかし、論文のようにそれが自分の本音だと取られることはない。だからこそ、自由に書けることがある。簡単に言えば、大真面目…