2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『時間への失墜』(シオラン)

気になった箇所だけ読んだが、文明批判の章とトルストイを論じた章が興味深かった。 シオランは、人間の病理の帰結として文明を捉えているが、その視点がいい。 人間という存在の特異さ――とりわけ、意識があること――は、人間を自然から隔て、苦悩する存在に…

新しい小説がほぼ完成した。 原稿用紙15枚。 クリスマスにちなんだ話で、舞台は近未来の日本。 ウエルベックの『素粒子』から着想を得た。 これは今度のクリスマス祭り(あればの話だが)に出す予定のものなので、まだ公開しない。 出来は前作よりはいいと思…

『ぼくを葬(おく)る』

ぼくを葬る [DVD]出版社/メーカー: 日活発売日: 2006/10/06メディア: DVD購入: 5人 クリック: 545回この商品を含むブログ (104件) を見る 「死」がテーマなので、構えて見たが、 見終えたときは、穏やかな気持ちになれた。【以下ネタばれあり】

シオランとの再会

土曜日に図書館に行ってきた。 目的はジジェクの本だったが、その近くにシオランの本を見つけた。 今回借りたのは『時間への失墜』。 ジジェクの本も借りたが、今はシオランの方を読んでいる。 シオランは『絶望のきわみで』を読んだことがあるが、 バタイユ…