2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『アムステルダム・ウェイステッド』(イアン・ケルコフ)

こちらは『ロゼッタ』とは対照的な映画。 アムステルダムのクラブとドラッグカルチャーを描いた作品だ。 田舎からアムスに出てきた女の子がドラッグのディーラーになり、 身を持ち崩し、危険な目に合うという話だ。テンポがよく、おもしろかった。 主人公の…

『ロゼッタ』(ダルデンヌ兄弟)

逆境にありながらも必死に生きて行こうとする少女ロゼッタの話。 カメラは接写が多く、見るのが疲れる。 BGMは一切ない。 過酷な現実をまともに見せるリアリズム風の作風。 ロゼッタ演じる女優の演技がすべてだった。 ラストの少女の眼差しが胸を打つ。

『日曜日の青年』(ジュール・シュペルヴィエル)

主人公が蠅や愛する女やらに乗り移る話。描写がスカスカな感じだが、微妙に面白い。

『闘争領域の拡大』(ミッシェル・ウェルベック)

男女関係も経済と同じように自由化されると女を得られない男を産み出す。 この小説の主要な登場人物は、そういう男たちだ。 主人公は30だが、孤独ですべてに対して否定的な人間。 もう少し若い、ティスランは、女に対して積極的だが、醜さのためにことごとく…

最終更新日から一ヶ月以上経ってしまった。 最近は、買い物やオフィスの引越し、仏検の受験などで忙しかった。 それらについては後日書くことにして、とりあえずは最近読んだ本と見た映画について。