2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Sneaker Pimps/I am X

2002年に三枚目のアルバム「Blood Sport」がリリースされた。前作に比べずっとメインストームよりの音楽になっている。ジャンルはエレクトロ・ロックというのだろうか。音が太くなり、スケール感が増した。ただ雰囲気的に似たような曲が多い気がする。僕はボ…

Sneaker Pimps

このバンドは90年代半ばから知っている。たぶん当時見ていたTV番組「Beat UK」で知ったのだと思う。以来、大好きなバンドの一つになっている。 96年にリリースしたファーストアルバム「Becoming X」の成功を受け、97年のフジロックにも出演予定だった。商業…

『アレックス』(ギャスパー・ノエ 2002年)

バイオレンス系の映画。「どフランス系」というのだろうか。いつもショッキングな映像で観客の度肝を抜くノエ監督だが、今回も期待を裏切らなかった。また「カルネ」や「カノン」に比べて、いっそう実験的な作風である。未来から過去へと遡る時間の流れの中…

「東京タワー」(原稿用紙39枚)一言で言うと恋愛もの。失職した男が東京に来てからの日々を振り返り、自分の過去の恋愛を見出すという話です。よかったら読んでみてください。

『エレファント』(ガス・ヴァン・サント 2003年)

陰惨な事件をモチーフにした映画だが、独特の手法により、事件の恐怖が効果的に描き出されているように感じた。 ありふれた高校の一日が複数の生徒の視点から描かれている。前半は、平凡で退屈でさえあったが、事前に内容を知っていたせいか不吉な雰囲気はあ…

『異人たちとの夏』(大林宣彦 1988年)

思い出深い映画である。高校生の頃にこの映画を見て、初めて映画を見て感動するということを知った。風間杜夫演ずる主人公が「異人」である両親と別れるシーンに感じた切なさは、それまでよく見ていたアクション映画からは決して感じることはなかった感情だ…

『シルヴィ』ジェラール・ド・ネルヴァル

『火の娘(Les filles du feu)』に収められている中篇小説。主人公の<私>は子供の頃、村の祭りで城館の娘、アドリエンヌと踊った体験が忘れられない。 大人になった<私>は女優のオーレリーにアドリエンヌの再来を見て、彼女に恋をする。<私>はオーレ…

『25時』(スパイク・リー 2002年)

明日から刑務所に入るモンティ(エドワード・ノートン)のシャバでの最後の一日が描かれている。 ヤクの売人に手を染めた男の転落人生の末路である。 自分もちょうどブルーになっていた時期に見たせいか、モンティの刑務所入りが論理的には自業自得だとして…

ゴダールナイト

8月の終わりに池袋の文芸坐で開催されたゴダールナイトに行ってきた。 上映されたのは次の五本。 「はなればなれに」(1964・仏/フランス映画社) 「ウイークエンド」(1967・仏=伊/フランス映画社) 「フレディ・ビュアシュへの手紙」(1981・スイス/フラ…

『キル・ビル Vol.1』(クエンティン・タランティーノ 2003年)

タランティーノの日本観(サムライ、ヤクザ、女子高生など)が詰め込まれたアクション映画。殺陣のシーンでやたらと手足が斬られ、血が噴出すのが見所か。ユマ・サーマンの日本語は下手すぎると思った。

ホームページ開設

以前は自分のホームページを作ることなど考えなかったのですが、小説を書いている者として発表の場が欲しくなって作りました(画面左上にリンクがあります)。 作った以上ほったらかしにするわけにはいかないので、継続的に小説を発表していくつもりです。 …

『誰も知らない』(是枝裕和 2004年)

よくできた映画だと思った。欠点を挙げることができない。こういうウエルメイドの映画を見て損した気分になる人はまずいないだろう。しかし、この映画には驚きがなかった。「よくできました」で終わりだった。